大阪府,  近つ飛鳥博物館

大阪府立近つ飛鳥博物館ー安藤忠雄

近つ飛鳥博物館は安藤忠雄さんによる設計で少し前から気になっていた建築物。建築学科の先輩におすすめされたのをきっかけに行ってきた。

正面より

場所は大阪の南のほうの富田林市にあり、近くには建築家妹島和世さん設計の大阪芸術大学アートサイエンス学科など見てみたい建築もあったが、感染症対策のためにと見学はさせてもらえなかった。残念。富田林在住の友達が車に乗せてくれたために、気軽にいくことができたが、小さな山の中に現れる建築物であり、公共交通機関のみで行くことは厳しく、自家用車のみでしか行けないような立地であった。

駐車場は無料で空いてて駐車もしやすい

木々のなかにそびえたつ、コンクリートの建築物は存在感がすごい。

中はどのようになっているのだろうというワクワク感がある。

駐車場に看板発見。

看板はいたってシンプルで打ちっぱなしコンクリートに文字があるだけである。この看板の向こう側が建築物までのアプローチだ。

初めは視界が遮られているが歩き進めるにつれてどんどん建築物が見えてくる。考えられたアプローチに感動せざるをえない。
来ている人の多くはここで写真をとっている。インスタでも大体載っているのはここの写真ではないだろうか。
正面の右に入口があり、そこを覗くと、、、
コンクリートの壁に挟まれた道があった。
スロープで上り坂ではある壁が途切れた先が気になる、引き込まれるアプローチにまたもや感動。
コンクリートの壁の直線的な影と自然の木のコントラストがよりこのアプローチをかっこよく見せている。
実際様々な安藤建築を見てきたが、やはりコンクリートの影と木の影はところどころでみられ、それにかっこよさを感じることができる。
同じ道を逆側から撮るとこのようになる。
行きと帰りでこんなにも印象が違うことに驚きを持つとともに、この道からどのようなことを伝えたかったのか考えるきっかけになった。私の推測では同じ道でも建物に向かうにかけて高さを高くすることで遠近法で行きはより近く、帰りはより遠く感じられ、より建築物に滞在したくなるよう、しかけたのではないかと考えた。しかし、実際にはとなりが大きな階段状の形をしているためだとも考えられる。
210円ほどの入場料を払い、博物館内を見てみる。ぱっと見たときに気づいたであろうか。
じつは天井が先に向かって下に傾斜しているのである。
私も含め、はじめこの建築物をみたときにあの四角い物体が博物館でそれまでの階段はそこに向かうためだけの階段なのだと思う人が多いと思う。
しかし、ここからわかるようにその階段が屋根だったのだ!!!自分の持っている固定概念をつつかれたような気持ちになった。実際、ここで展示しているものの数々は地中から見つけ出したものであり、博物館も地上に見えていた部分から下に入っていくことで地下に潜むなにかを見つけられたような気分にさせているのではないかと思った。
二階から撮った写真である。円柱、傾斜している天井、円形のスロープ、古墳の模型とそれに合わせたような古墳形の平面、素敵に感じる。
安藤さんの円形スロープはおなじみである。
スロープ側からとってみると二階へと続く、階段がある。狭間池博物館と精通するところがある。

二階の部分の下もちゃんと展示に利用。
これが私が博物館本体だと思っていた部分。ただの空洞だった。
これが外観的に意味をなしていたとしても内観にどのような影響を与えるかはかんがえてみたがわからなかった。
博物館をでると、小さな読書スペースがある。
影と空とコンクリートがお互い良さを引き出している。
最後に近くまで登ってみた。下から見上げると迫力がる。
下をみるとこのようになっている。設計案につまったときにはまたこの建築物を振り返り、アイデアを得たいと思う。

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