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千鳥文化 ―dot architects―

大阪府北加賀屋にある”千鳥文化”というカフェに行ってきた。家が立ち並んでいる場所にそっと共存している。斜めに抜けたクリアな吹き抜け空間に惹かれて中に入る。

中に入ると植物が生い茂り、もともとの既存の木の色と新規の木の色の違いがわかりやすく見える。あたたかく、落ち着いた気持ちになれるような空間である。

1000円以下で食べれる健康的なランチプレートからお手軽なサンドイッチ、濃厚なチーズケーキ、ダッチパンケーキなどがあった。どれも丁寧なおいしさで感動した。

実は私は大学4回生になる前の春、さくらが咲き始めた三月後半、千鳥文化の設計をしたドットアーキテクツにオープンデスクに行ってきた。なんやかんや人生初のオープンデスク、緊張していた。

みんなで模型を作っては、お昼ご飯を千鳥文化で食べ、通りすがりの人と親しく話す。あたたかい雰囲気とあたたかいご飯は、冷えていたかもしれない心をじんわりあたためてくれた気がする。

お昼ご飯を食べたら、公園で原っぱを拾って蒸留の実験をした。何に使うかもわからないけれどなんだか楽しかったし、ワクワクしている人と一緒にいるのは楽しかった。

きれいというよりかは古臭くて、手あかのついた場所なのかもしれない。きれいな工業製品とは反対の世界。きれいな工業製品と暮らしてきた私にとっては、dot architectsの人がきらきらして見えた。たばこのにおいは好きじゃなかったけど、それも良く思えてしまった。

何をどう学んだかは、うまく言語化できない。でも、いつか将来、この経験があってよかったと思える日が来る気がする。ドットのみなさんに感謝して、今後も建築の勉強を頑張っていきたいと思った。

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